SSM職業小分類(追加コード含む)をSSM職業8分類に変換するStataシンタックス
(2017/5/11 701番以降の追加コードを修正)
(2017/5/13 熟練、半熟練、非熟練の説明を追加、15の職業大分類を追加)
標題の通りです。ご使用は自己責任でお願いします。作成に際しては、1995年SSM調査研究会,1995,『SSM産業分類・職業分類 (95年版)』を参照しました。
ミスや不適切な箇所を見つけた方は、ご指摘くださいますようお願いします。
SPSSを使う場合は村瀬洋一先生のHPが、Rを使う場合は寺沢拓敬先生のHPが、それぞれ参考になります。
SSM職業8分類(1995年SSM調査準拠)
SSM職業大分類の特徴は、以下の記述に端的に記されています(以下抜粋)。
本分類は,仕事において必要とされる知識や技能の種類と程度によって,職業を大分類したものである.この分類の最大の特徴は,専門・管理・事務・販売・農林以外の,いわゆる技能工・生産工程作業者・単純労働者,およびサービス的職業従事者,保安的職業従事者,運輸・通信従事者,採掘作業者を,「5. 熟練的職業」「6. 半熟練的職業」「7. 非熟練的職業・単純労働者」に三分類している点である.これら3カテゴリーへの分類基準は,以下のとおりである.
5. 熟練的職業
この分類に含まれる職業に必要とされる条件は,①職人的な技能を必要とする職業,②工程に関して徹底した,かつ包括的な知識を必要とする職業,③かなり高度で独立した判断と責任を必要とする職業,④制度としての徒弟を勤め上げたり,またはすくなくとも2年間以上の長い訓練期間を終了することに寄って資格を獲得する職業,等々である.この分類基準は,日本標準職業分類や国勢調査の職業分類等における「技能工」にほぼ合致する.
6. 半熟練的職業
この分類に含まれる職業に必要とされる条件は,①高度の操作的能力を必要とするが,かなり一定の反復的作業に限定された機械操作をおこなう職業,②独立した判断というよりはむしろ,他人の決定の下で,限られた範囲で独自の判断を必要とするような職業,③持続的な注意力を必要とするが,前もって定められた規則に従って,機敏に対処すればすむような職業,等々である.この分類基準は,日本標準職業分類や国勢調査の職業分類等における「生産工程作業者」にほぼ合致する.
7. 非熟練的職業・単純労働者
この分類に含まれる職業に必要とされる条件は,①短期間に習得できる簡単な作業で,ほとんど技能を要しない職業,②殆ど独自の判断を必要とせず,せいぜい肉体的努力しか必要としない職業,③就業前の訓練や経験を必要とせず,用意に就業できる職業,等々である.この分類基準は,日本標準職業分類や国勢調査の職業分類等における「単純労働者」にほぼ合致する.
(直井優「職業の分類と尺度」,『社会階層と社会移動:1975年SSM全国調査報告』1975年SSM調査委員会,1978: 270–288頁参照)
このような基準による分類が現代日本においても通用するかどうかは検討の余地があるとは思いますので、使用にあたっては注意しておく必要があると思います。
職業大分類
こちらはSSM調査独自のカテゴリではなく、1995年国勢調査に準拠しつつ、ブルーカラーを中心に一部の職業カテゴリを細かく分けたカテゴリです。このカテゴリについても前述の1995年SSM調査研究会(1995)に記載されています。
この職業カテゴリは以下の15カテゴリ+その他からなります。
- 専門的・技術的職業従事者
- 管理的職業従事者
- 事務的職業従事者
- 販売的職業従事者
- サービス的職業従事者
- 保安的職業従事者
- 農林的職業従事者
- 運輸・通信従事者
- 採掘作業者
- 窯業・土石製品・金属材料・化学製品製造作業者
- 金属製品・機械製造作業者
- その他の製品製造作業者
- 定置機関運転・建設機械運転・電気作業者
- 建設作業者
- 労務作業者